徳島城博物館での講演会風景と写真展示風景

講演会

展示会場:龍門瀑の庭(奥より西芳寺・天龍寺・常栄寺・光前寺)
       写真サイズ:縦180cm×幅140cm

徳島城の庭(高さ175cm×幅300cm)
徳島城博物館展  写真展示期間:H24年4月20〜30日  講演会:4月22日(日)
 徳島城庭園は、かの上田宗箇の作った庭だ。彼は武人にして茶人でもあり、庭は豪快にして華麗である。
 彼の作った庭は徳島城、和歌山城、そして名古屋城と広島城(縮景園)の4庭である。ところが名古屋城と広島城は後世の城主の趣味に合わず大半が改造されてしまった。
 今回は当代を代表する傑作庭園として徳島城と和歌山城を主に紹介する。
一方、四国は阿波国分寺、保国寺など躍動的な立体造形の庭が多い、そのほか全国的にも立体造形の優れた庭の身を集約して一堂に展示する。
 日本庭園の特徴は「自然石の空間構成」であるとし、その代表例を示し日本庭園の本質に迫る。

筒島と亀島。手前の橋は洞窟として架けているが蓬莱山の作薬のための洞窟を意味している
 
大石橋                             立体的な護岸と巨大な舟石

護岸と沢渡の景観

大石橋は10.5mあるが7:3の場所で折っている。亀に間の先にある切石橋と併せて3橋とするためだ。
天龍寺の滝前にある三橋を倣っているのだ。

沢渡の最高傑作
 
三尊式枯滝と舟石                     護岸と直角方向に突き出た大胆な石組み
 

上田宗箇の和歌山城:西の滝
 
中の滝 :山畔を利用した長大な滝           東の滝:石を畳むとはこのことか
 
阿波国分寺                    阿波国分寺の石組みは重森(上記写真)や
                           イサム・ノグチ(パリユネスコ本部)にも影響を与えた

阿波国分寺の躍動する石組み

保国寺(西条市) 伊予の石による

青岸寺 この凄まじい造形は何であろうか!

粉河寺(和歌山県) 前代未聞と言える長大な立体造形(幅は約50mもある)

松尾大社 石の「自由な空間構成」ここに極まれり 重森三玲の遺作