清水寺・成就院  池泉観賞式 江戸時代初期 非公開(ただし平成17年1/15〜3/21公開)
京都市清水一丁目
沿革
  成就院は清水寺搭中の一つで、室町時代、応仁の乱の兵火に遭った寄与無ずれらを復興した願阿上人によって創建され、以後、清水寺の本願職を伝統した。現在の建物は、徳川三代将軍家光の清水寺堂搭の寛永十年再建に続く寛永十六年の再建である。
庭園
  本庭の作者は相阿弥原作・小堀遠州補修とも、松永貞徳の説がある。いずれにしても一見大人しそうな庭であるが、いろいろな仕掛けがある庭である。
@庭の島には奇異な形の烏帽子石がある(陽石)
A庭の小島には不釣合いの大きな鸚鵡(おうむ)石がある(陰石)
B縁先に秀吉寄進の誰ガ袖(たがそで)手水鉢がある
C池右端にかわいい手毬灯篭がある
D背景の高台寺の山中にある灯篭と園内の灯篭がリンクして遠近感を与えている
E書院西庭には笠から棹、台座石まで三角形の灯篭がある

▲京都で最も観光客の多い寺

▲右から烏帽子石、蜻蛉灯篭、鸚鵡石

▲右端に手鞠灯篭、洞窟岩組

▲左端に誰ガ袖手水鉢

▲右側の烏帽子石が陽石で左側の鸚鵡石に窪みがあり陰石となっている

▲滝

▲春爛漫