白水(しらみず)阿弥陀堂 池泉舟遊式  浄土庭園  平安時代
福島県いわき市内郷白水町広畑  電話:0246-26-7008
沿革
 平泉文化圏の南端にあるこの庭園は毛越字の庭を倣っている。岩城氏に嫁いだのは初代藤原清衡の娘とも、3代費で秀衡の妹とも伝わる徳姫である。徳姫が亡夫の菩提のために建立したのが白水阿弥陀堂だ。
極楽浄土の庭は上記の毛越寺・平等院・横浜の称名寺、京都府の浄瑠璃寺、京都の法金剛院などがある。
いずれも阿弥陀堂に向かって反り橋と平橋があり、俗界から極楽へ入るための仕掛けがある。
庭園
 広大な池の周囲は美しい汀をあらわし、所々には栗石が敷かれている。汀線から少し離れた場所には荒磯を示すような立石が配置されている。中嶋の汀から少し離れたところには須弥山(カイラス山を象った)がある。反り橋の左側にある栗石でできた島があるが現代庭園といってもおかしくない様子である。

▲反り橋から阿弥陀堂を望む

▲作庭記の世界

▲かすみを表した島姿であろうか

▲荒磯のさま

▲国宝阿弥陀堂

▲美しい汀線  当時代の美学

▲曲線を描く汀

▲全景(左より出島の阿弥陀堂、平橋、中島、反り橋)

▲中島の橋と蓮

▲カイラス山を象った石は須弥山を象徴するのか香酔山を象徴するのか。またアバタ状である所以は中国で珍重された太湖石の影響か

美しい形をしている
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