訪問した街と聖堂 サン・ギレーム・ル・デゼール教会
特徴 歴史を秘めた忘れられそうな聖堂
 この教会はフランスにある4ルートのうち最南端のルートにある。荒野の聖ギレームの名のとおり周囲は蛾々たる岩山で、崖のあちこちには修験者のための庵のようなものがある。日本の山岳信仰のようだ。

 ここへはモンペリエから西へ約50Km、途中乗馬の一団を追い越したが、やがてこの教会に到着した。一団には若い娘さんもいて、湯気の出ている馬の手入れをしていた。早朝に馬でのドライブとは最高の贅沢だ。野性が残っている。

 さてこの無骨なロマネスク様式の教会はいかにも巡礼者が寄り付きそうな雰囲気だ。ここの回廊は元は2階建てであったが、今は2階部分がニューヨークの博物館にあるそうだ。補修するのなら現地でやってほしいものだ。

 尚、どこかで読んだことがあるが、この辺はカタリ派による異端活動が激しく、正統派と言われる現カトリックが弾圧、矯正の場でもあったらしい。


▲古色蒼然とした堂内
 
▲回廊            ▲聖堂前の水飲み場、かつてはこのようにロバで一杯だ

▲教会と集落 この村に泊まってみたい

▲教会の裏に回るとなんとも形容しがたい懐かしさ
 教会の東側に出、路地を歩いていると、農家の畑には少しづついろんな野菜が植えつけられている。鶏がコッコと鳴いている。中世の修道院僧は村の人々とどのような会話をしていたのだろか。誰もいない静寂。モンペリエのプチホテルも良かったが広場に面したここの宿屋は最高だ。ただし冬季は営業していないそうだ。
 静かな集落だ。ロマネスクの教会はなんの飾り立てもない、石積みのごつごつした質感が中世そのものだ。今にも消え去りそうになっている古い教会を小さな家々が守っているかのように取り囲んでいる。上の写真のポプラの木の左側辺りが巡礼者用の宿屋だ。

▲農家の納屋

 裏道を歩いていると、おばあさんがフランスパンを買ってきた。シャッターチャンスとばかりに撮影した。ヤレヤレと思っていたらモデルのような天子が舞い降りてご挨拶のキッス、慌てて撮影したが手が震えてしまった。
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