北海道の名所旧跡

朱円環状土籬(しゅえんかんじょうどがき)
この環状土籬は一般的にある環状石籬(環状列石=ストーンサークル)に比べ珍しいものだ。何でも2000年から3000年前に作られたもの、とのこと。ストーンテーブルやストーンサークルがケルト人やシベリヤ、朝鮮では広く分布している。これらの流れが日本にも来たのだろう。日本海を地中海に見立てればさもありなん、ではなかろうか 。

忍路(おしょろ)のストーンサークル
  ここを訪れるきっかけは、日本庭園の革命児重森三玲先生の日本庭園央大系の上古日本庭園源流を約30年前に読んで以来、古代石造物と日本庭園の関係をつらつら考えていた。幸いHPIの調査で苫小牧へ行く機会を得たので早速訪ねた。それは夏草に覆われていたが、地上約1.2mの高さの円柱群がぎっしりと林立していた。約60mの楕円形の遺跡を見ながら、遥か5000年前に思いをはせた。その後イギリスのストーンサークルも見に行ったが、この起源については依然謎のままである。なお、この村にはある翁が集めた縄文博物館がある。松本清張氏の訪問時の写真があったが、翁の熱心な説明は今も鮮やかに甦る。