温湯温泉  佐藤旅館
湯治場風景の残る露天風呂
宮城県栗原郡花山村字本沢温泉8−1  TEL:0228−56−2251

  昔の仙台から秋田へ抜ける関所あとにある温泉だ。付近はブナ林が茂っており、山間の温泉だ。この宿は木造二階建てで、いかにも昔風である。何か懐かしい気持ちになるが、今はこのようなスタイルの宿にはあまり客は泊まらないのではないか。以前は会社の旅行といえば雑魚寝が当たり前。もちろん山小屋、湯治場は全くの他人が枕を並べて寝たものだ。さて渓流沿いの露天風呂は関所を思わせる門を入った所にあり、視界が開けているために気分が良い。この湯では我が師ともいえる嵐山光三郎先生が宿の従業員と一緒に入浴している写真を思いだし、女将に聞くと、既に結婚をし、二児の母とのこと。楚々とした美人の姿が記憶に蘇る。


▲川に面した無色透明な湯

▲旧館は大正から昭和にかけての建物、まるで昔の小学校