月山志津温泉   つたや
月山の麓にある旅館から湖が望める露天風呂
山形県西村山郡西川町大字志津10   TEL:0237−75−2222
  かつて月山神社の宿坊街であった志津に温泉が湧き、今はスキーや登山の宿となっている。このつたやの露天風呂からは月山や五色沼が望め温泉の醍醐味を満喫できる
湯殿山温泉のご神体
  湯殿山には出羽三山(湯殿山、月山、羽黒山)の奥の院としての御神体がある。それは今日風に言えば水酸化鉄の噴泉塔であるが、古代においては地下から温泉が出て来て、その噴出口が盛り上がっているのだから畏敬の対象と考えても当然である。この御神体を拝むためには、型代で身の汚れを拭ってから、素足で清められた通路を通ってからである。つまり俗界から離れ聖なる世界に入るための儀式ではないかと、思はれる。
 
写真が撮れれば当ホームページの表紙を飾る写真として最も相応しいのであるが、信仰の対象であるから撮影禁止である。また、芭蕉も「奥の細道」で「そうじて、比山中の微細、行者の法式として他言を禁ず。よりて、筆をとどめてしるさず」として御神体については一切記していない。しかし、阿闍梨に求められて次の句を書いている。
 
語られぬ湯殿にぬらす袂哉

なお、ここからやや離れたところに温めの温泉がかすかに湧き出ているがかつてはここで精進潔斎をした場所のようだ。

五色沼の紅葉  月山の頂には雲が掛かっている

▲湯殿山の御神体への禊

▲湯殿山の神を参拝するために身を清める場所であったと思われる。
 
▲内湯の外にある露天風呂から            ▲月山のブナ林