男鹿と言えば、なまはげが有名であるが、テレビ等のイメージでは郷愁をさそう風景である。秋田県には秋田、能代、鹿角、大曲、横手などと、やや小ぶりながらしっとりとした個性のある街が多い。それぞれの街に固有の祭りがあるのは、たぶん盆地ごとに地域の文化を育んで来たからではなかろうか。一方自然においては北には白神山地、東には八幡平と秋田駒ヶ岳、南には栗駒ヶ岳、鳥海山があり、それぞれにブナ林がしっかりと茂っている。また十和田湖、田沢湖もあり、溢れんばかりの自然である｡秋田の道は春夏秋冬どこを走っていても､自然と人間の織り成す風景が我々が失いかけている自然への畏敬や郷愁を思い出させてくれる｡

　さて露天風呂であるが、秋田県のそれは枚挙にいとまがない｡男鹿へはつい最近になって行くことになった｡男鹿の町から海岸線を３０分も走れば温泉に到着する｡途中さまざまな海岸美が目を楽しませてくれる｡この温泉から見える磯の景色はなかなかのものである｡また西海岸に位置しているために夕日のドラマは一見の価値あり、とのこと。尚ここから15分程のところにも温泉がある。